top of page
検索

【2025年版】トロント不動産市場予測:売却・購入のベストタイミングを徹底分析

  • 執筆者の写真: Natsumi Oki
    Natsumi Oki
  • 6月18日
  • 読了時間: 8分

トロント不動産市場

「不動産の購入を考えているけど、ベストなタイミングか分からない...」

「今住まいを買っても大丈夫?」

「適切なタイミングで今の家を売却したい」


今回の記事では、そんなお悩みや疑問を一気に解決します。


この記事を読んでわかること

  • 最新の市場データの概要

  • 購入と売却のベストタイミング

  • 今後のトレンドと注目すべき要因


不動産とは単に住む場所ではなく、それ以上の意味を持つとても大切なもの。

資産形成、ライフスタイルの変化、そして将来への投資として、その動向は常に注目されています。


一方で、不動産市場は常に変化しているため、正確に情報を読み取り、ご自身だけで適切な物件の購入・売却のタイミングを判断するのは非常に難しく、市場動向によっては大きな損をしてしまうかも知れません。


そこで今回の記事では、カナダ・トロントで不動産エージェントとして、これまで多くのお客様をサポートしてきた私が、2025年のトロント不動産市場を詳細に分析し、最新の市場データに基づいた予測、売却・購入の最適なタイミング、そして今後のトレンドについて解説します。


カナダ・トロントでの不動産の購入・売却をお考えの方は、お気軽にご相談くださいませ。


Natsumi Oki 大木菜摘 トロント日本人不動産エージェント


大木 菜摘 Natsumi Oki

[オンタリオ州公認不動産取引士]

カナダ・オンタリオ州で、不動産の売買や投資、賃貸契約等、国籍問わず様々なご要望を持つお客様をサポート。 

『心のこもった家探し』をモットーに、皆様にとってベストで、最後までご納得いただけるサポートを提供いたします。




2025年:トロント不動産市場の現状と予測

トロント 不動産 市場予測

近年のトロント不動産市場は、金利の変動やエコノミックの落ち込み、そして移民政策の変更といった複数の要因が影響し、より複雑になってきています。

市場は徐々に回復の兆しを見せつつも、依然として慎重な見極めが求められる状況です。


  1. 最新の市場データ概要(2024年後半~2025年前半)

    物件の平均価格の動向:

    • 2025年5月のグレータートロントエリア(GTA)の平均販売価格は$1,120,879、2024年5月と比較して4%下落しました。   

      2025年4月も平均販売価格は$1,107,463、2024年4月比で4.1%の下落を記録しています。   


    • コンドミニアムの平均価格は2025年3月時点で$682,019と、前年比2.6%の下落となりました 。

      コンドミニアムの価格は2024年の平均を下回る水準で推移しています 。   


    在庫数(リスティング)の増加:

    • 2025年5月の新規リスティング数は約2万件で、前年比でおよそ14%増加しました 。   

      また2025年4月にも新規リスティングは約19万件と、前年比で8.1%ほどの増加を見せています 。   


    • 2025年3月には、アクティブリスティング(売り出し中の物件)が23,462件に達し、2024年3月と比較して88%も増加しました。

      これは過去16年間で3月としては最高の水準であり、買い手にとって選択肢が大幅に増えたことを意味します 。   


      供給の増加は買い手にとって有利(買い手市場)な状況を高め、結果として平均価格の低下に繋がっています。   


    販売件数の減少:

    • 2025年5月の住宅販売件数は6,244件で、昨年2024年5月と比較して13.3%減少しました 。   

      2025年4月の販売件数は5,601件で、こちらは前年比23.3%の大幅な減少となりました 。   


    • さらに2025年3月の販売件数も5,011件と、2024年3月比で23.1%減少しています 。   

      これらの状況は、買い手が金利のさらなる低下や経済の安定を待つ「様子見」の姿勢を強めているためと考えられます 。   


    金利動向:

    • カナダ銀行(BoC)は、2025年4月と6月に政策金利を2.75%に据え置きました 。しかし、2024年6月から2025年3月にかけては、5%から2.75%へと7回連続で利下げを実施しています 。   


    • 2025年後半には、さらに2回の利下げが予想されており、政策金利は2%~2.25%の範囲に落ち着く可能性があります 。   


  1. 2025年市場予測のポイント

    TRREB(トロント不動産協会)は、2025年のGTAの住宅販売件数と平均価格はともに緩やかに増加し、販売件数は76,000件に達すると予測しています。

    これは借入コストの低下と豊富な供給が相まって、住宅購入のハードルが下がり、これまで様子伺ってきた買い手が市場に戻ってくるためと考えられています。   


    しかし、市場の回復は一様ではありません。


    戸建て住宅の価格は比較的堅調に推移する一方で、コンドミニアム市場は供給過多の傾向が続く可能性があります 。


    特に、50万ドルから100万ドルの価格帯の物件(ダウンタウンのコンドミニアムや郊外の戸建て)は、自己使用・投資用ともに引き続き人気を集めると予想されています。



トロントで不動産を購入・売却する最適なタイミング

トロント 不動産市場予測 タイミング


不動産取引において、季節的な要因と経済的な要因を理解することは、最適なタイミングを見極める上で必要不可欠です。

上記で述べたような市場動向を踏まえ、どのようなタイミングで不動産を購入・売却すれば良いのか、順番に見ていきましょう。


  1. 売却のベストタイミング

    トロント 不動産 売却

    歴史的に見ると、GTAの不動産市場は明確な季節パターンに従っている傾向にあります。   


    • 春(3月~5月):最も活発なシーズンです。天候が良く、日照時間が長くなることで物件の外観が魅力的に映り、多くの買い手を引きつけます 。

      特に、新学期が始まる前に引っ越しを済ませたい家族連れが活発に動く時期でもあります 。 


    • 冬の終わり~早春(2月~4月):この時期に物件を売り出すことは、市場に物件が少ない中で買い手が増え始めるため、有利な価格で迅速な売却に繋がりやすいとされています 。   


    • 秋(9月~11月):春に次いで2番目に良い売却時期とされています。秋の美しい紅葉は物件の魅力を高め、夏に物件を見送った買い手が年末までに購入を決めようと活発になる傾向があります



  2. 購入のベストタイミング

    トロント 不動産 購入

    買い手にとっての最適なタイミングは、売却とは異なる視点から考える必要があります。


    • 供給が増える時期: 2025年3月~5月にかけて新規リスティングが大幅に増加しており、買い手はより多くの選択肢と交渉力を得ています 。   


    • 金利低下の恩恵: カナダ銀行のさらなる利下げが予想される2025年後半は、住宅ローンの借入コストがさらに低下し、購入のハードルが下がる可能性があります。   


    • 冬(12月~2月): 傾向的に最も取引が少ない時期ですが、この時期に市場に出る買い手は真剣度が高く、かつ競争が少ないため、掘り出し物を見つけやすい可能性があります 。


    現在の市場状況と金利予測を考慮すると、2025年後半・特に秋から冬にかけてが、金利のさらなる低下と供給の安定が見込まれるため、購入を検討する良いタイミングとなるでしょう。



トロント不動産市場:今後のトレンドと注目すべき要因

トロント 不動産市場 トレンドと注目

トロントの不動産市場は、今後もいくつかの重要なトレンドと要因によって形成されていくと予想されています。


  1. 長年直面している課題と対処

    何年もの間、GTAの住民は住宅の手頃な価格に関する問題に直面しており、その圧力はますます高まっています。

    高額な開発料金、増税、そして複雑な承認プロセスが新しい住宅プロジェクトの遅れとコストの増加を招いています。


    これらの課題に対処するには、政府、業界のリーダー、そして地域コミュニティの協力が必要不可欠です。

    そのため、TRREB(トロント不動産協会)は以下の取り組みの重要性を強調しています。

    • タウンハウスや二世帯住宅、低層の集合住宅などの「ミッシング・ミドル(中間層向け住宅)」の建設を増やすこと。

    • 渋滞を緩和し、移動の利便性を向上させるため、公共交通機関に対応した開発への投資

    • 住宅プロジェクトを遅らせる過度な開発費用の削減


  1. 賃貸市場の動向

    賃貸市場は、引き続き強い需要に直面しています。


    • 賃料の上昇: 2025年には、ダウンタウンや交通の便が良いエリアで賃料の上昇が予測されています。   


    • 低い空室率: ノースヨーク地区では空室率が1.6%と非常に低く、賃貸市場の競争が激しいことを示しています 。   


    • 人口増加の影響: 移民の流入が続き、新規移住者の多くがまず賃貸物件を求めるため、賃貸需要は堅調に推移するでしょう 。   


    賃貸市場の圧迫は、住宅購入市場への圧力にも繋がります。


  1. 経済の不確実性と買い手の信頼感

    近年の貿易摩擦や不安定な経済状況は、買い手の信頼感に影響を与え、市場を「様子見」する姿勢を長引かせる要因となっています 。


    これらの問題が解決に向かえば、買い手の購買意欲が回復し、住宅販売の増加に繋がる可能性もあると言えるでしょう。



まとめ:トロントで賢く不動産を購入・売却するために

トロント 不動産 家族

今回の記事では、2025年のトロント不動産市場の現状と予測、不動産購入・売却にベストなタイミングや、今後のトレンドと注視すべき要因について詳しく解説しました。


2025年のトロント不動産市場は、金利の安定化と供給の増加により、買い手にとってより有利な状況が生まれる可能性があります。

しかし、地域や物件タイプによって動向は異なり、特にコンドミニアム市場は引き続き慎重な見極めが必要です。


  • 売却を検討されている方へ: 今後買い手が動くと予想される秋に向けて、的確な価格設定を踏まえた上で、徹底した売却準備をする事が大切なポイントです。

    賢い価格戦略が素早い売却の鍵となります。


  • 購入を検討されている方へ: 金利のさらなる低下が予想される2025年後半、特に秋から冬にかけては、より有利な条件で物件を見つけられる可能性があります。

    供給が増加しているこの夏の今、リアルターと共に事前審査に取り掛かり、一歩早めのスタートを切る事で、スムーズなマイホーム取得へと繋がります。


不動産市場は常に変化しているため、最新の情報を把握し、専門家のアドバイスを得ることが成功への鍵となります。


トロントでの不動産購入・売却を検討されている方はぜひ、わたくし大木 菜摘に一度ご相談ください。


オンタリオ州の公認不動産取引士として、これまでに多くの方の賃貸契約や不動産の売買をサポートしてきた実績を元に、皆様を全力でサポートいたします。


他にもトロントで住まいに関するご質問がある方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。




Natsumi Oki 大木菜摘 トロント日本人不動産エージェント



大木 菜摘 Natsumi Oki

[オンタリオ州公認不動産取引士]

日本では2014年から地元名古屋で、多くの方の理想の住まい探しをお手伝いして参りました。

現在はカナダ・オンタリオ州で、不動産の売買や投資、賃貸契約等、国籍問わず様々なご要望を持つお客様をサポートをしています。 


『心のこもった家探し』をモットーに、皆様にとってベストで、最後までご納得いただけるサポートを提供いたします。



 
 
 

Comments


Natsumi Oki © 
  • Instagram
  • X
  • Facebook
  • LinkedIn
bottom of page