【最新】トロントで夢のマイホームを手に入れよう!カナダで不動産を購入する方法について解説
- Natsumi Oki
- 5月3日
- 読了時間: 8分
更新日:2 日前

「トロントでの生活も落ち着き、そろそろ不動産の購入を考えたい」
「パートナーと不動産の購入を考えているけど、購入手順がイマイチ分からない」
「自分の為の単身コンドを検討したい、または家族の為にマイホームを手に入れたい」
今回の記事では、そんなお悩みを一気に解決します。
この記事を読んでわかること
カナダ・トロントでの不動産購入の流れ
不動産購入時に必要な書類や予算感について
購入時に抑えるべきポイントやよくある質問も解説
皆さん一度は夢みるマイホームの購入。 不動産の購入は皆様にとって大きなライフイベントの一つとなるため、ワクワクと同時に不安な気持ちもあるのではないでしょうか。
特に海外での物件購入となると、多くの疑問や懸念点もあるかと思います。
そこで今回の記事では、カナダ・トロントでの不動産購入に関する不安を解消し、安心して全ての手続きができるよう、物件購入の流れ、必要な諸費用や購入時に注意すべきポイントについて解説していきます!
カナダでの不動産購入に関するよくある質問についても記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
カナダ・トロントで不動産の購入をお考えの方は、お気軽にご相談くださいませ。

大木 菜摘 Natsumi Oki
[オンタリオ州公認不動産取引士]
トロントでの不動産購入ステップ

トロントで物件を購入する一般的なステップは、大きく分けて以下の6つです。
不動産エージェントを選ぶ
住宅ローン事前審査の承認を得る
物件探しを始める
購入したい物件へオファーの申し込み
売主との交渉を行う
物件の引き渡し
順番に詳しく見ていきましょう。
不動産エージェントを選ぶ
まず始めに、自身のお家探しをサポートしてくれる不動産エージェントを選びます。
不動産の購入は人生において1番の大きな買い物となり得る、大切なライフイベントです。またカナダ・トロントでの物件購入は、日本と異なる点も多くあります。
手続きが長期に渡る場合もあるため、信頼でき、かつ徹底したサポートをしてくれる不動産エージェントを見つけましょう。
また希望するエリアや間取り、具体的な購入スケジュールもこのタイミングでしっかりとディスカッションをし、方向性を見極める事も大切なポイントになります。
住宅ローン事前審査の承認(Pre -Approval)を得る
続いて、一体いくらの物件が購入可能なのかを見極める、住宅ローン事前審査(Pre-Approval)を行っていきます。
住宅ローン事前審査(Pre-Approval)とは、住宅ローンの本審査に先立って行われる、借入可能額を知る為の審査のことです。
皆さんの収入や信用情報を元に、『具体的な借入金額』を把握する事が出来ます。
なぜ住宅ローン事前審査が大切なの?
理由は多く分けて3つあります。
予算の明確化: 購入可能な物件価格帯を把握することで、効率的に物件探しを進められます。
月々の支払い金額の把握: 月々の支払い額や金利について把握する事ができるため、返済計画を事前に立てることが可能です。
購入意思の証明: 事前承認を得ていることで、売主に対して「購入能力がある」ことを証明でき、交渉を有利に進められる可能性があります。
事前承認の取得方法
住宅ローン仲介業者(mortgage agent)または金融機関(銀行など)に相談し、必要書類を提出の上、審査を行います。
物件探しを始める
住宅ローン事前審査の承認(Pre-Approval)が取得できたら、いよいよ物件探しへと入っていきます。
予算は勿論のこと、住みたい地域や家のタイプ、お子様がいる場合には学校区など、皆さんの生活スタイルに合った家を探しましょう。
希望条件を不動産エージェントに相談し、条件に合う物件を実際に見学していきます。
見学の際は物件だけでなく、交通機関へのアクセスや、近隣住民の様子などといった周辺環境も必ずチェックしましょう。
購入したい物件へオファーの申し込み
購入したい物件が見つかったら、オファーを提出していきます。
オファーには具体的な購入金額や引き渡し日、その他契約の条件等を提示します。
売主との交渉を行う
オファーの提出後、売主の反応によっては、さらに交渉を行う必要があります。
売主は以下の3つ選択肢があります:
承諾 (Accept): 皆さんからのオファー条件をすべて受け入れ、無事に契約成立となります。
拒否 (Reject): 残念ながらオファー拒否。価格を変更して再度オファーを提出、もしくは別の物件への切り替えが必要です。
カウンターオファー (Counter Offer): 売主がオファーの内容を修正し、オファーがバイヤーへと戻って来る状況。この期間にも交渉は続いていますので、条件を慎重に検討し、状況に応じて価格&条件の交渉が必要になります。
物件の引き渡し
無事オファーが受理されたら、手付金 (Deposit)を支払い、引き渡し手続きを済ませ、晴れてマイホームの購入完了となります。
トロントで不動産購入をする際の諸費用

トロントで不動産を購入する際は、物件の価格以外にも様々な諸費用がかかることを考慮しておきましょう。
以下の項目が諸費用の例です。
Provincial Land Transfer Tax: 不動産を取得に伴い発生する税金 (トロント市内の場合はMunicipal Land Transfer Taxも発生)。
Mortgage Insurance: 頭金が20%未満の場合に加入する保険料。
Lawyer Fees / Legal Fees: 法的手続きを弁護士に依頼するための費用。
Title Insurance: 不動産の権利関係に関する保険。
Home Inspection: 購入前の住宅診断の費用。専門家に住宅の状態をチェックしてもらうことで、潜在的な問題点がないかなどを確認します。※こちらはオプション費用です。
Appraisal Fee: 不動産の鑑定費用。
Moving Cost: 引越しにかかる費用。
Closing Adjustment: 固定資産税などの日割り計算による調整費用。
諸費用の合計は、一般的に物件価格の1.5%~4%程度になります。
トロントで不動産購入する際の注意点

カナダ・トロントで物件を購入する際には、いくつか注意しなければならないことがあります。
月々の住宅ローンとその他毎月の固定費
家を購入すると、月々の住宅ローンに加え、固定資産税や光熱費、管理費(コンドミニアムの場合)等、様々な固定費が発生します。
購入を検討している物件によっても異なるため、不動産エージェントや住宅ローン仲介業者(mortgage agent)とよく相談しましょう。
物件の適正価格
物件の適正価格を見極めることは、不動産購入において非常に重要なポイントです。
不動産エージェントは、近隣の類似物件から直近の取引販売価格や現在売り出し中の価格を分析し、対象物件の適正価格を推定することが出来ます。
特に売主からのカウンターオファーがあった際は、物件の適正価格も考慮しながら検討していく事が大切です。
市場動向に留意
物件の価格は物件の立地や広さはもちろん、市場の状況にも大きく左右されます。
売り手市場 (Seller's Market): 供給よりも需要が大きく、売り手が有利な市場状態。
買い手市場 (Buyer's Market): 需要よりも供給が大きく、買い手は価格交渉や条件交渉を有利に進めることができる状態。
バランス市場 (Balance Market): 供給と需要がバランスの取れた状態であり、価格変動が安定している市場。
タイミングによっては購入側にとって有利になる場合もありますので、不動産エージェントとよく相談するようにしましょう。
トロントで不動産購入する際によくある質問

ここでは、トロントで不動産購入をする際によくある質問を3つご紹介します。
Q. 不動産購入にかかる期間は?
A. 物件探しから契約・引き渡しまで、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。
Q. 購入可能な金額の目安はどれくらい?
A. ご自身の収入や希望する物件により様々です。まずは住宅ローン仲介業者(mortgage agent)に相談をして、事前審査の承認を得るのが良いでしょう。
Q. 頭金が20%なくても、お家を購入する事は可能でしょうか?
A. 頭金が20%なくても家を購入することは可能です。ただし、住宅ローン保険(CMHC保険)の加入が必要となります。この保険は、もし支払いが滞った場合に、金融機関の損失を補うためのものです。
一般的に、保険料は借入金額の2.8% - 4%になります。
まとめ:トロントで納得のいく不動産購入を

今回の記事では、トロントでの不動産購入の手順、必要な諸経費、そして留意すべきポイントについて詳しく解説しました。
人生において大きな買い物となる不動産の購入、特に海外で物件購入を検討するとなると、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、不動産エージェントを利用することで、トロント現地の詳しい情報を知ることはもちろん、日本語でスムーズに手続きを進めることが出来ます。
わたくし大木 菜摘は、カナダ・トロントでオンタリオ州の公認不動産取引士として、これまで多くの方の賃貸契約や不動産の売買をサポートしてきました。
トロントで住まいに関するご質問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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